IPメディアスイッチング

メディアリンクスはフルIPの放送局内IPメディアスイッチングシステムを世界に先駆け開発したパイオニア企業です。近年、メディアの制作・配信において、放送と通信の融合は加速しており、それに伴い、放送局や通信事業者の設備もIP化されてきています。

IPで構築するシステムでは従来のベースバンドのシステムに比べ、ビデオ、オーディオ、データ信号を共通のプラットフォーム上で統合することで、初期投資と継続的なコスト低減を実現し、加えてヒューマンリソースにおいても効率的なワークフローを形成することができます。

IPベースの主な利点は、いくつもの異なる信号フォーマットをIPで包括することで、統合化されたシステム上でトラフィックを管理し、シームレスなメディア伝送、切替が可能なことにあります。IP化の恩恵は様々なところで得ることができます。

制作現場においては、圧縮と非圧縮映像が混在することで、多くの変換機器を用いて成立していた複雑な切替系統が、IPによるシンプルな切替系統へ簡素化でき、計画部門においては、管理しやすく自由度の高いシステムにより、アプリケーションやサービス追加に関する検討がしやすくなります。

当社のシステムでは、切替速度を高速化するプロトコルを用い、SDN(Software Defined Networking)を実現します。映像ストリームとファイルデータをプライオリティ管理した上でノンブロッキングを保証した、高度で堅牢なスイッチングシステムをご提供可能です。

集中化IPスイッチング

ソリューション概要

  • 圧縮・非圧縮のビデオおよびオーディオ/データストリームの伝送とルーティングを一つのプラットフォーム上で
    効率的に行えます。
  • 従来のベースバンド信号をベースとしたシステムと同等の操作感でストリームの切替えが可能です。
  • システムの制御はインバンド、アウトバンドどちらでも可能です
  • コアとなるMDXスイッチは最大6.4Tbpsのスイッチング容量を有します。
  • マルチキャストのビデオ伝送に関して100%ノンブロッキングスイッチングを実現します。

当社製品によるIPでのスイッチングソリューションは、コアと各接続先との間で高いシステム上の親和性を持ち、操作性の高い管理アプリケーションで統合化されることで、効率的なIPメディアスイッチングの運用を実現します。

また、ノンブロッキング技術や無瞬断切替機能、優先制御機能等により、高品質・高信頼でのルーティングを行うことができます。ストリームとデータを一元化して取り扱う事ができることに加え、ユーザーインターフェースやネットワークインターフェースの追加、圧縮方式の変更等もモジュラー型のユニット構成とすることで、機能ごとに簡単に追加・変更をすることが可能となっています。