メディアリンクスのIPメディア伝送装置MDP3040は、intoPIXにより開発された超低遅延のTICO圧縮技術を用いて4Kをサポートします

IBC2018(2018年9月13日、オランダ・アムステルダム)ビデオ圧縮ソリューションで革新的な技術を提供するintoPIX(本社ベルギー 以下イントピックス)は、TICO対応機器メーカーおよびソリューション提供企業が、急速にその数が増大しつつある中で、IPによるメディア伝送技術のパイオニアであるメディアリンクス(本社:神奈川県川崎市)が、イントピックスの技術を採用することを歓迎しています。

メディアリンクスは、同社の新しいIPメディア伝送装置、MDP3040にTICO軽圧縮を採用しました。MDP3040はIBC2018のメディアリンクスのブース(1.C31)で、デビューします。

この伝送装置は、多用途の2チャンネル4K/UHD用TICO軽圧縮エンコーダ/デコーダで、さまざまな構成に対応させることができます。

2つの12G-SDI入力をTICOエンコードし、2つの10GbEネットワークトランク・インターフェース経由で送信したり、2つのTICOエンコードネットワークストリームを同時に受信して、2つの12G-SDI出力としてデコードすることができます。

従来の3G-SDI環境で4K/UHD信号を配信するのに用いる場合、MDP3040は2チャンネルの12G-SDI入力から2チャンネルのTICO圧縮したBNC出力を行うスタンドアロン・エンコーダとして、または2チャンネルのTICO圧縮したBNC入力から2チャンネルの12G-SDIを出力するデコーダとして機能します。

メディアリンクスのSMPTE ST2022準拠したIP技術は、IPネットワークを介してのビデオ、オーディオ、データ配信をサポートする事により、従来の専用スイッチやエンコーダを置き換えるものです。

メディアリンクスのシニアプロダクトマネージャー、マーク・ポデスラは、「放送事業者にとっての大きな課題の1つに、UHD/4Kビデオ信号の伝送に必要な帯域幅があります。当社MDPシリーズにTICO圧縮を採用することで、メディア企業は、現在非圧縮HDビデオで使用されているのと同じ帯域幅を使用し、超低遅延で、極めて高い品質の4Kビデオを伝送できるようになります。」

と述べています。

SMPTE RDD35、ISO規格のJPEG XS(予定)で標準化されているTICOは、先進的なビジュアリーロスレスの圧縮技術であり、ライブ制作でのワークフローでUHDコンテンツを効率的に取り扱う標準技術として開発されました。放送業界で広く使用されており、TICOは、メーカーと放送局間での互換性および相互運用性を実現できる革新的な技術です。

イントピックスのCEO兼創立者であるゲール・ルーヴロワ氏は、「メディアリンクスがTICO圧縮の採用を決めたことは、放送業界での新たなUHD/4Kワークフロー採用を促進するうえでの更なる大きなステップとなるものです。MDP3040はさまざまな構成で使用でき、放送業界がSDIベースからからIPベースのワークフローに移行を容易にするものです」と述べています。