MDP3010デコーダ概要
MDP3010は、メディアリンクスがIPメディア伝送処理モジュールとして開発されたMDP3000シリーズの新製品です。MDP3010は、IPネットワークを通して伝送される高品質映像、音声など映像伝送ストリームを処理する次世代JPEG2000デコーダです。JPEG2000伝送ストリームは放送局やサービスプロバイダのネットワーク内で一層増加し続けており、新しい機材やラックあるいはアップグレードなどの投資を行うことなく、MDP3010を既存のSDI/IPインフラ内に適宜設置することが可能です。
MD3010デコーダは、ハイエンドの放送アプリケーションの要求をも上回るコンパクト、ポータブル、および堅牢さを兼ね備え、先進的で高品質のIP/JPEG2000変換を行います。1GbpsイーサネットインタフェースからJPEG2000圧縮映像信号を内包するIPパケットを受信し、映像出力信号(SDI/HDMI)に再生します。
2本のSDI出力と汎用ビデオ機器接続用としてHDMI出力を持っています。さらに電気あるいは光SDI出力用にSFP(small form-factor pluggable)ポートも提供しています。
MD3010は、非常にコンパクトで、IPネットワークとの最小限の接続だけですので、ディスプレイの隣あるいは後ろなど設置場所を選びません。
FECや出力信号訂正,ビデオIDやタリー・インサータさらには映像状態監視機能などのプロフェッショナル仕様も搭載しています。
MDP3010の主な特長
- 3G/HD/SD-SDIフォーマットサポート
- マルチプル出力インタフェース(SDI, HDMI, SFP)
- 場所を選ばずに簡単に設置できるコンパクトでポータブルな小型筐体を採用
MDP3010の主な要素
- IPネットワークを通して送られる高品質のビデオ/オーディオ/データを復号するIP-J2Kデコーダ
- 2つのSDI出力に加え、汎用ディスプレイ接続用のHDMI出力を標準装備
- 追加用電気/光SDI出力用のSFPポート
- サポート:
- 前方エラー訂正 (FEC)
- 出力信号訂正
- Video ID挿入
- タリー表示
- ビデオ信号状態監視
MDP3010アプリケーション
- 放送向け素材伝送品質
- スタジオ – スタジオ間のメディア交換
- コンテンツスクリーニングと品質管理監視
- 地上波や衛星放送、ケーブル、IPTVヘッドエンド向け放送配信
- リモート制作や衛星放送中継車(OBバン)での利用