株式会社メディアリンクス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長 ジョン・デイル 東証ジャスダック6659 以下メディアリンクス)は、ロシアで今年開催された世界的に有名なサッカーイベントで利用する伝送技術として、メディアリンクスの製品・ソリューションが選ばれたことをお知らせします。

 

調査会社のGlobal Web Indexによれば、このトーナメントは全期間にわたり、全世界の人口76億人の約半数に当たる合計34億人が視聴しており、史上最高の大会と呼ぶ人もいます。

このプロジェクトではメディアリンクスのMD8000およびMDP3020のMedia over IP技術ソリューションが、全てのサッカースタジアムから国際放送センター(IBC)へ、そしてIBCから世界中の配信拠点へ、4KおよびHDの映像コンテンツ伝送に利用されました。

 

各スタジアムからのカメラ信号はIP化され、冗長化された光回線ファイバー経路を通してIBCへと伝送されました。伝送を確実にするために、動画およびデータの大部分は、メディアリンクスが誇る無瞬断伝送サービスを通して配信されました。いくつかの試合では、日本の大手国際放送局がIBCへ圧縮した8Kを伝送するのにも利用されました。さらに、メディアリンクスの映像伝送装置は、モスクワの赤の広場とIBCとを繋ぎ、さまざまなTVインタビューや映像の配信に対応しました。

国際放送センター(IBC)は、このスポーツイベントを放送している全ての国際メディア放送局に対する映像配信のセンターの役割を果たしました。IBCには全64試合において、メディアリンクス製機器MD8000とMDP3020により直接、スタジアムからの映像が送られ、最終的に全世界のTV、インターネット、モバイル機器、ラジオに配信されました。

 

メディアリンクスの技術は、このサッカーイベントで、重要なイノベーションの一翼を担いました。これは、先進の動画によるプレイ再確認システム、ビデオ アシスタント レフリー(VAR)システムと呼ばれるもので、この新たな革新的アプローチは、レフリーの判定の正確性を高め、重要なプレイのファウルやペナルティーから主観性を取り除くために設計されました。12のスタジアムからの全てのカメラ映像は、メディアリンクスの映像伝送装置により大会本部のビデオ オペレーション ルームに送られました。各スタジアムのレフリーたちは、ここのVARチームと連絡を取って自らの判定を確認し、できる限り正確な判定を行えるようにしました。それらの確認作業は全て、スローモーションによる動画再生の方法で行われました。

 

メディアリンクスのProMD EMS管理システム ソフトウェアは、各スタジアムからIBCに送られる全てのメディアフィードの状態を設定、監視するために利用されました。同様に、あらゆるIP伝送ハードウェア、サービス、およびIPネットワークへの接続のトラブルシューティング管理にも使われました。

メディアリンクスは、戦略的パートナーであるヨーロッパのシステムインテグレーター、VIDI GmbHと密接に協力し、この大規模な技術インフラを実現しました。